消化器がんの遺伝子検査「マイクロアレイ血液検査」
当院では、がんの早期発見(胃がん、大腸がん、胆道がん、すい臓がん)が出来る「マイクロアレイ血液検査」を行っております(保険適応外検査)。
「採血だけ」で消化器のガンを発見できます!
マイクロアレイ血液検査は、がんなどの異物に対する体の反応を、遺伝子レベルで測定できる最新の技術により、癌になりやすいかどうかのリスク分析ではなく、すでに癌があることを判別する検査で、CT・MRI・PET検査でさえも検出できない極めて早期のがんを発見することができます。しかも、がん検出感度(がんを判定できる確率)は約90%です。
また、 簡単な採血検査だけで、放射線による被ばくもなく、食事制限などの必要もありません。(ただし、現在は保険適応外の為、大変高額となることが問題です)
同時に4つのがん《胃がん、大腸がん、すい臓がん、胆道がん(胆のう、胆管系)》が一度の採血(5cc程度)で検査できます。今まで、超早期のがんを発見するためには画像診断(CT、MRI、胃カメラ、大腸カメラなど)と腫瘍マーカー(血液検査)などを組み合わせて行いましたが、これらの検査では、がんがある程度の大きさにならないと検出できません。マイクロアレイは、CT・MRI・PET検査でさえも検出できない、超早期のがんを発見することが可能です。
(※この検査で遺伝病等に関わる遺伝子情報が知られることはありません。)
マイクロアレイ検査の方法
検査は予約制ですので、電話または直接受付にてお申し出いただき、ご予約をお願い致します。
(電話番号:0575-22-3271)
尚、この検査は保険適応がございませんので、実費請求となります。ご了承をお願い致します。
早期のがんもチェック!
がんリスク検査 AICS「アミノインデックス」
AICS(アミノインデックスがんリスクスクリーニング)とは?
血液中のアミノ酸濃度を測定し、健康な人とがんである人のアミノ酸濃度バランスの違いを統計的に解析することで、現在、がんであるリスクを評価する新しい検査です。
健康な人の血液中のアミノ酸濃度は、それぞれ一定に保たれるようにコントロールされていますが、さまざまな病気になると、一定に保たれている血液中のアミノ酸濃度のバランスが変化することが分かっています。この性質を応用したのがAICSです。
AICSの特徴
1回採血(約5ml)で、複数のがんを同時に検査することができます。早期のがんにも対応しています。
AICSの検査対象となるがん
男性では胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がんの合計5種のがんに対するリスクを評価します。女性では胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん、子宮がん・卵巣がんの合計6種のがんに対するリスクを評価します(子宮がん・卵巣がんについては、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんのいずれかのがんであるリスクを評価することはできますが、それぞれのがんのリスクについて区別することはできません)。
AICSの対象者
下記年齢の日本人(妊娠されている方を除く)を対象として開発された検査です。
検査時に妊娠されている方、授乳中の方、がん患者(治療中を含む)の方、先天性代謝異常の方、透析患者の方は、AICS値に影響がありますので検査は受けられません。
※各がん種の評価対象年齢は、一部受診対象年齢と異なります。
表中の「がん種別評価対象年齢」以外の方のAICS値は評価対象外となります。
検査項目
検査項目名称 | 受診対象年齢 | 評価対象がん | がん種別 評価対象年齢 |
---|---|---|---|
男性AICS[5種] | 25歳~90歳 | 胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん | 25歳~90歳 |
前立腺がん | 40歳~90歳 | ||
女性AICS[6種] | 20歳~90歳 | 胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、膵臓がん | 25歳~90歳 |
子宮がん・卵巣がん | 20歳~80歳 |
受診前の注意事項
検査前8時間以内に、水以外(食事、サプリメント等)は摂らないで、午前中に採血してください。
結果について
それぞれのがん種について、がんに罹患している可能性を0.0~10.0の数値(AICS値)で報告します。数値が高いほど、がんである可能性が高く、判断する目安として、「ランクA」「ランクB」「ランクC」の3段階で表示されます。
ランクAは通常よりがんである可能性が低く(0.3~0.7倍)、ランクBはやや高く(1.3~2.1倍)、ランクCは高い(4.0~11.6倍)状態であることを表しています。ランクCはそれぞれのがんに対しての精密検査が必要となります。
AICSはがんであるかどうかを確定するものではありません。
検査にはそれぞれに長所と短所があり、いくつかの検査結果を総合的に判断することで、がんを見つけ出せる可能性が高くなると考えられます。
また、AICSは採血時のがんであるリスクを評価するもので、生涯に渡ってのリスクを評価するものではありませんので、定期的に検査することが大切です。
費用について
この検査には健康保険は適用されません。